通勤途中に通る新宿ガード下にはいつも同じ端正な顔立ち肌もハリツヤのある浮浪者がいる。 その曇ったようにも澄んだようにもみえる眼差しの奥には、随分昔に連絡の途絶えた友人の面影もあるような気がして通るたびに「カオルさん、おはよう」と心の中で挨拶…
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