2017-01-01から1年間の記事一覧

ワッペン乞食

「箱男」安部公房を読む。語り手が錯綜し、見ることと見られることが三面鏡のようにめまぐるしく移り変わる。21歳の頃に読んで絵を描いた。40歳の今読み返して絵を描こうと思っている。はてこんな話だったっけ?なんて思いながらも当時のザラっと舌にこびり…

忘年会

酒を飲み、肉を食い、刺身を食い、酒を飲み、ベラベラ喋る。

明滅、義憤、遺失

有楽町で「ブレードランナー2049」を見る。通路側の席をとるが、その通路を挟んだ隣の席の女性がしばらくしてから組んだ足を投げ出し、前後に揺らしはじめる。三三七拍子のような規則的なテンポで化繊のズボン(スカート?)の擦れる音、またそれによって足…

傑作

屏風が入っていた古い大きな木箱が部屋の隅にあって妙な存在感があるうえなんか陰気臭い。本棚に改造するかと思って引っ張り出してみたらどうしようもないほど割れたり反ったりしている。で、種類入れのような感じのものがアトリエに欲しいなとひらめいて箱…

糠雨

「雨の殺人者」レイモンド・チャンドラーを読む。自分にはハードボイルドは合わないのかなと思う。

オールド・テイラー

「高い窓」レイモンド・チャンドラーを読む。アメリカ文学は痛々しいほど孤独。エドワード・ホッパーの絵のような感じ。酒をついで、肩を叩き、「大丈夫だよ。」と言ってあげたい。

あじけない微笑

「かわいい女」レイモンド・チャンドラーを読む。会話のふしぶしに一言多くつまらないジョークはさむところ、痛々しいほどタフに振る舞うところ、村上春樹の登場人物に似ているなと思う。

帰還

「大いなる眠り」レイモンドチャンドラーを読む。沁みるような孤独をまとった人たち。

DIY

パネルを作る。誰も褒めてくれないから自画自賛する。

ロンググッバイ

市役所に併設された隣の市の中央図書館に行く。20代の終わりのころ、DTPのアルバイトをしていた際、昼休みによくこの市役所内の食堂で食べていたのを思い出して、久しぶりに昼はそこで食べることにきめる。そこは飾り気のない素直な味のレストランで、障害者…

展示風景「柳沢雑貨店」

2Fの雑貨店。楽しい感じ。

静かな谷

板橋区美術館「世界を変える美しい本」展へ行く。とても気分が良くなる。

国会前

銀座から歩いていく途中、有楽町の宝くじ売り場に人がたくさん並んでいて、あ、年末なのか、と思う。昔は年の瀬が近づいてくると何かやるせない焦燥感があったけど今は特に何も感じない。多分、人に会うことが少なくなったからだと思う。

展示のお知らせ【NEW新九郎アートフェスティバル】

NEW新九郎アートフェスティバル 12月13日(水)〜18日(月)10:00〜18:00 ギャラリーNEW新九郎 〒250-0872神奈川県小田原市中里208ダイナシティウェスト4F

展示のお知らせ【柳沢雑貨店】

Little Christmas(小さな版画展VIII ) +柳沢雑貨店 12月2日(土)〜16日(土) 11:00〜18:30(水曜休廊 最終日17:00まで) 柳沢画廊 〒330-0063さいたま市浦和区高砂2-14-16 「柳沢雑貨店」のみ出品します。 屏風カード\400 アフターマス、ティンブク…

青い誘惑

治具(ジグ)という言葉を知ってからというもの、しょっちゅう検索しては色々な人のDIYブログなどを見ては感動に打ち震えている。で、刺激をうけて自分もここはひとつ工夫をこらしたオリジナルの道具を作ろうではないか、と、制作ほったらかして厚みのあるパ…

インキュバス

「ゴーンガール」ギリアン・フリンを読む。前に映画を見て、面白いなあって感心して原作を読んでみたかったから。うまく前編後編で分けて描かれてあって映画っぽいなと思う。悪女、性悪女ものは好き。

逆墜落

「哭声(コクソン)」監督・脚本:ナ・ホンジンを見る。キリスト教的な裏切りやら誘惑やら。

見切り発車

ポークケチャップを作ろうと思って炒め始めたけれど、途中からやっぱり生姜焼きにしようと考えが変わり、生姜、味醂、酒、醤油を入れる。が、何か締まらない味がする、から、やっぱりポークケチャップに進路を切り返すことに決め、ケチャップを投入するが、…

愁嘆場

「セックスと嘘とビデオテープ」スティーブン・ソダーバーグの脚本・監督を見る。

焦点深度

「「たま」という船に乗っていた 」石川浩司を読む。文章がとてもリズミカルで夢中になってしまう。あまりに面白かったので、図書館をまわってCDと「「たま」の本 」竹中 労 を借りる。今、自分に「たま現象」が出来している。

「なんたる失策であることか!」

尺取り虫が桑の葉を食べている。節みたいなのもあったりしてまこと木の枝になっている。 山椒魚は岩屋の外に出ようとして頭がつかえたが、わが団子虫は死んだ蛹の中に入ろうとして頭がつかえてそのまま死んだ。

出会い頭

風が強くハンドルがとられる。工房に顔を出して挨拶する。ダイナシティ館内でトム・ウェイツ「I hope that I don't fall in love with you」が流れてきてうるっとくる。繰り返し聴いていたころはとても苦しくてしょうがない青春だった。回転寿司で晩飯を食う…

展示風景「ドローイングとか」

スパイスアートスペースひときふたき ラッパ シルクスクリーン、パネル 20×20cm 2014年 虚船 シルクスクリーン、パネル 20×20cm 2016年 裸のランチ シルクスクリーン、蜜蝋、紙 113×76cm 1999年 ドローイング#1〜500 18 × 25cm、21 × 29cm 2016〜2017年

狐狸庵

予約したホテルがなかなか見つからない。スマートフォンの言う通りに歩いているのに。30分ばかり同じところをぐるぐるしていてようやく気がついた。何度もその前を通ったにもかかわらず廃屋と思っていスルーしていた真っ暗な建物にホテルの名前が書いてある…

日和見地獄

いったい誰が入れているんだろう、けれどネット上には歓喜の声があふれていて、ふてくされて布団に入ってスティーブンキングを読む。

展示風景「テンペスト ギャラリーNEW新九郎」

1不死鳥 145.5×112cm シルクスクリーン、蜜蝋、パネル ed.2 2016年 2茱萸坂 100×80cm シルクスクリーン、紙 2016年 ed.3 3皮袋 100×80cm シルクスクリーン、紙 2017年 ed.3 4不死の歌 72.5×53cm シルクスクリーン、蜜蝋、紙 ed.3 2016年 5浮雲 72.5×53cm シ…

労働日

鉄工所で塗装の仕事。鉄工所の方々は皆筋骨隆々で重たい鉄骨を悠々と持ち運ぶ。偽りではない本物の筋肉だと思った。

展示のお知らせ【テンペスト+】【ドローイングとか】

「テンペスト+」 10月18日(水)〜10月30日(月) ※10月24日(火)休廊 10:00〜18:00(最終日は16:00まで) ギャラリーNEW新九郎 〒250-0872 神奈川県小田原市中里208 ダイナシティウェスト4F TEL 0465-20-5664 「ドローイングとか」 10月24日(金)〜24…

生臭い

古井由吉「杳子・妻隠」匂い立つ女たち。電車でつり革に掴まって立っていると、駅について目の前の人が席を立ったので入れ替わりにその空いた席に座るとそこにはまだ体温が残っていて生あったかく、心地の良いような悪いようなそんな感じ。