よい風


所沢ビエンナーレ「引込線」。
前回までの鉄道倉庫ではなく、廃校と、廃給食センターを使った美術展。
以前、出品者の方が「作品は、空間に(鍼灸の)針を通す感じで、それが良いツボにさされば、場の空気は動き出す」みたいな素敵なことばを言ってて、実際その場にたたずんでみるとそれが実感として良く分かる。
たとえば美術展とかに見に行って、何故かどうも疲れる展覧会と、力をもらえる展覧会ってのがある。それって、きっと個々の作品そのものの質だけとかじゃなく、それがあるべき場所からズレている、そしてその結果、中の空気が滞り、濁ってくることからくるストレスなのかな。そして、ツボっていうかパワースポットっていうかうまくはまると場の血の巡りはよくなる。へんなかんじだけど良い「気」が出るみたいなね。で、所沢は今回は良い風が吹いていた。と思う。