想像しうる最も遠いところ


ポール・オースター/ティンブクトゥ
詩人と犬との生活。そのちょっとネジのゆるんだ(あるいはネジが多すぎる)詩人のセンシティブすぎるがゆえに若い頃に陥ったドラッグ中毒、それに対する薬物治療、ロボトミーの噂。挿入されるエピソード(LSDやらの影響で、ボールに排泄した自分の大便を頬張りながら電話帳を上から読み続ける)なんて生々しい。ティンブクトゥ(トンブクトゥ)は、架空の理想郷、桃源郷のようなもんだと思っていたら、アフリカ、マリに実在する地名だった。天竺とかお伊勢さんみたいな感じ?