内奥の衝動


アトリエに行く道すがらある空き店舗に、しばらく前にカラオケ喫茶兼教室が出来て、デニムのエプロンをして口ひげをはやし頭にバンダナを巻いた、いわゆるマスター的な精悍な人物が外を掃除したりしているのをたまに見かける。

最近、その道路に面したガラスに貼ってあるPOPというかコピーが増えてきて、ちょっと不思議な感じになってきた。

で、今日、改めてしげしげと店内をみたら、天井から、閑散とした商店街の電柱にデコレーションしてあるようなセルロイドで作られた造花やなんかがびっしり垂れ下がっていて、それがミラーボールの光を受け乱反射、壁にはクリスマスのような電飾が張り巡らされ、そして流れるは演歌。

もう、ジャングルカラオケというか、何か、こう、芸術的な感じになっていて、しびれ、感動した。表現ってこういう内からどうしても溢れ出てしまう衝動なんだよなって思う。