有明


有明の5.3憲法集会に行く。
大きな公園のすみっこに座ってタバコを吸いながら、ぼんやりスピーチを聞く。
スピーチは皆、正しい事を言っていて共感することも多かったのだが、一方、その様な「正しい」言葉は「正しい」がゆえに今の言葉が蹂躙され恥辱される時代には遠くまで響かないのだろうか、だとすれば、どのような方法なら届くようになるのか、もう分水嶺を越えてて、これから言葉はしぼむだけしぼんでパチンと消滅して終わり、なのか、とか暗い気持ちになる。
ところが終了後、TOSHI-LOWのライブが始まり、高田渡やニールヤング、忌野清志郎ブルーハーツのカバー曲を演奏する。聞いているうち、若いころ聞いていたのとは全く違ったプロテストソングとして言葉が立ち上がってきて、それから阿諛追従芸能人と間逆、凛としてカッコよいTOSHI-LOWの姿勢に、もくもくと下腹に力が湧いてきて、前向きな気持ちになる。
自衛隊に入ろう」「イムジン河」「ハブエバシーンザレイン」「スローバラード」「青空」「酒と女と男と泪」