地獄鉢


昼飯の残飯や落ち葉を鉢植えに入れて肥料をつくっている。
先日の秋刀魚の残骸を入れた鉢に何かしらふと気配を感じて、蓋を取って中を見てみると、豊満に肥え太ったウジ虫が隙間なく埋め尽くしていて、思わず「ぎゃー!」と叫んでしまう。全身に粟が立ち、見てしまった事、軽率な行動を心から後悔する。
1時間後、タバコを吸いに外に出た際、ふと、再び開けてみる。そこには先ほどと同じ光景が立ち上がり、また鳥肌立ち、見てしまった事を後悔する。
そしてまた1時間後、ふと、三たび開けて見る。変わらぬ恐ろしい光景が目に入る。
もう、本当に、嫌で嫌でしょうがないのに、何故か吸い寄せられる様に、魅入られた様に地獄の蓋を開けてしまう。・・・変態なのだろうか?