ワッペン乞食


箱男安部公房を読む。語り手が錯綜し、見ることと見られることが三面鏡のようにめまぐるしく移り変わる。21歳の頃に読んで絵を描いた。40歳の今読み返して絵を描こうと思っている。はてこんな話だったっけ?なんて思いながらも当時のザラっと舌にこびりつくような印象だけは今も変わらなかった。