渺茫たる郷愁


和紙屋さんに和紙ロールを買いにいく。随分前に購入したのが厚口で具合がよくて同じものをと思ったけど品名が分からず、端切れを持って行って店員さんに尋ねるが分からぬと言う。しょうがなくおすすめを購入してアトリエに戻ると、以前買ったもののちょっとコシが頼りなくて使いづらいなとほっておいたものと同じやつだった。このへんの機微というか肌感覚は往々にして錯覚、タバコはアメリカンスピリッツのオレンジ、お酒は黒霧島の25度みたいな嗜好の域を出ないと思うけれどもう手に入らないと分かるとなおのこと恋しい寂しい。