触発自作テーブルソー2 電気


気がついたのだけれど、今持っている安い丸ノコは刃のサイズが小さくテーブルソーに改良した場合、天板から出てくる刃が短く一度で切れるサイズが限られてしまう。最低でも65mmは必要なので、新たにインターネットオークションで中古の丸ノコを購入する。でまたカバーを外して配線を見てうーむとなる。

帰りに図書館へ行って電気入門的な本を数冊借りる。分からないから、何を勉強すれば良いかそれすら分からない。借りた本は、資格取得の為の本で簡単そうなものもオームとかジュールとかでまったく途方にくれる。それでもペラペラ拾い読みしているうち、思わず唸ったのは「老人と孫と乾電池」という豆知識、「昔は老人に新湯は良くないと孫と一緒に入らされた。風呂に入ると湯の中に何かがとけこむのだが、それが若い人だと量が多い。だから老人は若い人の後か、一緒に入ると、とけこむものが少なかったり、若い人のとけこんだものが逆に身体に入って、疲れが少なく、元気になるという。乾電池の仕組みもこれと良く似ていて、亜鉛が若い人、炭素が老人、電解液が湯である。」
以前読んだ野坂昭如の小説で似たようなくだりがあって、修学旅行で泊まりに来た女学生のあとの風呂に老人が忍び込み、湯に浮いたテラテラしたものを恍惚としながら自分の皺々の身体にすり込む、翌朝出て行った彼女たちのまだ温もりが残った布団に潜り込み口腔いっぱいに吸い込む、みたいな話で、うわぁよくこんな生臭いこと考えつくなぁと思ったのだった。それがどの小説だったか覚えていないけど野坂昭如だったのだけは確か。