ありがとうございました。





岩国での展覧会無事終わりました。
さて、その展覧会だがいまだ自分の中で整理、回収しきれていない部分が多い。不愉快な思いではない。むしろ作品は売れたので愉快ですらある。
今回、コレクター(自分が唯一お付き合いのあるコレクター)のNさんからの紹介で実現する運びとなった。
その画廊はきょうび、ホームページも無いので(Eメールもない)どのような展示をしているのか外からでは分かりづらい上、以前、下見・打ち合わせに伺った時もオーナーからは「うちはあまり売れるような場所でもないので、今回はファンを増やすくらいの気持ちで…」と言われていたのであまり期待値も高くはならなかった。まあ帰省をかねて電車代くらい回収できれば位の軽い気持ち。常日頃、気にかけて下さるNさんに恩返ししたい気持ちも。
ところが始まってみれば、色々な方が来てくださり(作家さんだったり、絵画教室の生徒さんだったり、中にはコントに出てくるようなヤクザ風の方まで!)たくさんの話をする事が出来た。その中では、例えば自分では制作中は考えてもいなかった言葉を触発されて発し、その思わず口から溢れ出た言葉によってあらためて自分の考えを知る事ができたことも多い。(耳の入力、出力について。黄色い人=警告について。)また、場所柄、何かのついでにブラッと立ち寄るというより、その画廊を目的として、オーナーの人柄を目当てとして車で来られる方が多い事もその滞在時間の長さ、深さと無関係ではあるまい。それはおそらく一朝一夕に築かれたものではなく長い月日をかけての居心地の良い雰囲気が信頼され、サロンみたくなってるんだろう。
自分が今まで経験したどの展覧会とも少し様子が違う。だいぶ違う。
画廊なんだけれど画廊じゃないような、展覧会なんだけど展覧会じゃないような…。
それにしても画廊DOORは不思議な場所。岩国にお立ち寄りの際は是非。