原爆ドーム


小学生の頃、母親に連れられ行ったのでそれこそ30年ぶりくらい。
原爆資料館、最初新館に入り、はてこんなんだったかな、子供だったたしいろいろ記憶の中で増幅してるな、なんて思いながら本館へ進めば決して色あせること無いショッキングな資料。あのときと同じしょんぼり感に包まれる。で、このしょんぼり感は何に起因するかと言えば、人間が人間を大量に殺傷すること、一回限りの個人の死がその他大勢、何千、何万という数字(データ)に置き換えられてしまうこと、その後長きにわたる差別を生み出したこと、そして、朝鮮人、中国人には保証されなかったこと、とどのつまり人には厳然たる「悪意」が横たわっていて、それはいつでも噴出する、決壊するということに対して。それにしても参った…。本当にしょんぼり。そして今、また核武装がなんて言説が湧出していることに対しても。