三角食べ


10年一昔の勘定でいけば、ちょうど三昔。小学に入学して間もない給食の時間、担任の中島先生が三角食べというのをご教授してくださった。それは、パン(ご飯)→おかず→牛乳の順に口に運んでいき、食べ終わるのは全てが同時に、量の過多にかかわらずバランスを考慮しながら、最後の一巡で片付けるのが良い、美しい。好物だからといってそれのみに偏向するのではなく満遍なく気を配り箸を配りなさい。
以降私はその教えを守りながら生きてきた。晩飯の際にはおかずと同時にお酒が終わるよう注意を払い、どちらかが足りなくなれば適宜追加し帳尻を合わせている。
しかしながらたまに外で飲む際、散々飲んで食って、酒も食事も余すことなく終わって、余は満足じゃよ、もうおひらきだよ、帰って腹出して寝るよ、というタイミングでシメに茶ずけや雑炊など勧められることがある。しかし自分は三角食べなので、そうなるとまたお酒を注文しなければならず困る。