アメリカ


ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中」 を見る。どうしようもない、しょうもない下ネタに腸が捻れるほど笑う。
アメリカには行った事がないので、自分の中のアメリカは映画と小説と音楽によって形作られている。なのでそこには偏向があり、勝手に仮想された「アメリカ」、心象風景の「アメリカ」が出来上がっている。これは多分良くない。
ドキュメンタリータッチというか、ドッキリなので、おそらくアメリカの田舎の平均的な生活風景なんだろうと思う。けど、どこか別の国のことのよう、何か健康ではない寒々しい印象を受けるのは肥満率が異常に高いこと。出てくる人々は大抵小山のように太っている。「痩せる」というのは、裕福な階級のみ、成功者のみが許される特権なのでは、とまで思った。
またビンゴ大会。何か、広い会場で、司会の人が番号を読み上げ続け、皆、熱心に聞き漏らさない様、静粛に黙々とシートにチェックしていく様子、それがちょっと異様な雰囲気で、宗教の秘儀を垣間見てしまったような感じ。秘密結社の会合のような感じ。ネットで検索してみたら、わりとアメリカではメジャーな遊戯らしい。日本でいうパチンコとか宝くじとかみたいな感じ?
最後のエンドロールで、ネタばらしのシーンが流れるのだけど、皆、破顔大爆笑しながら、やられたなぁ、一本取られたなぁ、的寛容さでジョニー・ノックスヴィル達の度を越したイタズラを許している。ほんと、アメリカ人はジョークが好きというか、文化になってるんだなぁと感心する。
なんだかよくわからない国だということがわかった。