究極の至高


友人に「とびうおのすり身」という耳馴れないお土産を頂く。ビニール袋に真空パックされており、角を小さく切って絞りだし、味噌汁とかに入れると良いらしい、美味しいらしい。しかし自分はもっと独創的な、工夫を凝らした創作料理を作りたいと考えた。思わず柏手を打ってしまうような、腕組みしながらウムと頷いてしまうような。とりあえず、湯を沸かし、つみれ的な感じに茹でてみる。茹で上がったところで、この後の味の展開のイメージ(=物語)を膨らます為、少し摘み食いしてみる。ところがただ茹でただけなのにもうすでに美味い。次は試しに味ポンにつけてみる。すると今度はもっと美味い。で、そのまま美味い美味いと、何ら創意工夫しないままその全てを平らげてしまう。残ったゆで汁に味噌を溶かし味噌汁にするととても美味かった。