台湾9(自分探しの旅・高雄)


台南駅から普通電車で高雄へ行く。トロトロと1時間くらいローカル電車の旅。前に座っていたおばあさんが、その大きなリュック重そうで鬱陶しいから、下に置くか上の棚に上げろと言ってくる。高雄までの切符は購入していたが、帰りは左営から新幹線で帰るので、左営で降りてコインロッカーに荷物を預けることにする。

そこから地下鉄で高雄へ。

高雄では友人が展示しているのを聞いていたのでそれを見に行く。住所を頼りになんとか辿り着くがドアには鍵がかかっている。呼び鈴があったので鳴らしてみるが中から何の気配もない。スマホで調べようと思ったが、ホテルしかWiFiが繋がらないので役に立たない。あとでホテルに帰って調べたら14時からオープンだった。残念。



しょうがなく次の目的地、「駁二芸術特区」へ向かう。大きな敷地の倉庫群を改装してギャラリー、レストラン、小物売り場になっている。横浜レンガ倉庫のような。それよりももうちょっとアミューズメント化しているというか。本当に子供向けの施設(子供騙しではなく)が充実していて、国をあげてバックアップしているのだと思う。だから若い子連れの夫婦は活用するし、またそれによってより充実してくるのではないだろうか。80年代の日本ではきっとこういう風だったんだろうと思う。巨大迷路や巨大滑り台、アスレチックが色々なところにあってよく連れて行ってもらったものだった。思えば幸せな子供時代だったし、その子供時代の祝祭感覚の記憶があるというのは我々の世代が最後なのかとも思う。

ジャーっと出たり

止まったりする。

かべ犬

傘屋?

地下鉄とタクシーで「左営蓮池譚」へ。
「龍虎塔(ロンフーター)」龍の口から入り、尻の穴から抜け、虎の尻の穴から入り、口から出る。

胎内

塔に登って見下ろすと、手すりが異様に低く、ポテンと落ちてしまいそうで恐ろしい。

他にも奇妙な建物がある。

湖畔では釣りをしている人が多い。

「春秋閣(チュンチウクー)」ふたたび龍の口から入る。

永い年月によって半身が吸収されている。

ごっこ

ちょっとびっくりした。さようなら。

「春秋閣」のさきっぽにある「五里亭(ウーリーティン)」

そこからまた湖畔を汗ダラダラで歩く。犬がやたらと多い。野良犬っぽい凶暴な顔をしているがこちらを威嚇するでもなくのんびりしている。

屋外カラオケ。スマホを向けるとノリノリで「イエ〜イ!」と言ってコケティッシュなポーズをとられる。歌詞は分からないが、明らかに音程があっていないことは分かる。酔っぱらっている?他にも湖畔で携帯カラオケで歌っている年配グループも多くみかけた。なんか良いな、ここの雰囲気。

「玄天上帝像(シュエンティエンシャンディシャン)」

近づくと迫力がある。

釣り。帰りのタクシーで気がついたけど、奥に見える黄色いもの、子供むけプールだった。けっこう汚い水だと思ったけれども…

帰りは高鉄。紛うことない新幹線。

駅弁を買って食べる。

沈む夕日を眺めながら楽しかったなぁ、もう少しいたかったなぁ、嫌なニュースの多い日本に帰りたくないなぁ、と思う。1時間半(!)で台北に着く。ホテルに戻り、足の豆にばんそこうをはる。