祭り

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もうかれこれ15年くらい前のころだったろうか、近所に住んでいる大学の先輩の奥さんのママ友の旦那に頼まれて祭りの山車の絵を描いたことがあった。内側に光を灯す「ねぶた」みたいになるから迫力のあるものをとリクエストがあって、北斎の画集を参考にして「弁慶」っぽいのと、「金太郎」っぽいのを描いた。完成したのを見せると思いのほか皆さん喜び褒めてくれて、何か絵を描いて褒めてもらうのは小学生の頃に戻ったようなこそばゆい気持ちになったのを覚えている。

アトリエの家賃を振り込みに行った銀行の駐車場にそれはあった。日に焼けて色はほとんど抜けていたけどまだ使って頂いていたのかと何か申し訳ないようなありがたいような気持ちになり、それから穴があったら入りたいような気持ちになった。