ダブリン紀行3

 

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ヒューレイン市立美術館へ行く。バスはよく分からないので歩いて行くがそれほどの距離でもない。美術館は昨日の国立美術館より現代美術より、充実していてうっとりする。f:id:jin-h:20200303215351j:plain

フランシス・ベーコン・ルーム。格好良い。しびれる。

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ベーコンのカオスのアトリエ。天井まで絵の具が飛び散ってて一体彼の頭のなかは何が吹き荒れていたのだろう?

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他にはフィリップ・ガストンがありとても嬉しくなる。ここも無料。

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中心街に降りて行って市電に乗り現代美術館へ向かう。途中、ギネスビール工場がありその大きさに圧倒される。

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美術館は企画展と常設展があり、企画展はお金がかかる。日本の若い作家も入っており、偉いなぁと感心する。

f:id:jin-h:20200303222232j:plain映像作家のデレク・ジャーマンの展示をしていて、自分は恥ずかしながら知らなかったあけれどコアなファンの多い有名な作家だそう。彼は絵画を多く描いていてそれがとても美しくドキドキする。ちょっとデビット・リンチを彷彿とさせる「デロリ感」があるというか。時代によってスタイルは大きく変遷させていくのだけど根底には「愛」があってそれが肩を抱いてくれるような安心感があるというか。残念ながら画集は売っていなかった。

f:id:jin-h:20200303215432j:plainここで三たび伸さんに会う。中庭でコーヒーを飲みながらタバコを吸いまったりする。美術館は元病院だったらしい。サナトリウムとか刑務所を想起させる不穏な要塞建築。一角にはレジデンス施設もあって若い作家がせっせと制作もしていた。

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シャイニイングのような豪奢な庭園を一緒にまわる。急に風が冷たくなり寒くなる。モデルが震えながら撮影会をしている。

電車に乗って市街地に戻る。Taylor galleriesのオープニングにはまだ時間があったのでお互いホテルに戻って少し休んでからにしようとする。別れ際、「君、そのヒゲやばいよ」と言われたのでスーパーで髭剃りを買ってホテルで剃る。

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ギャラリーは荘厳で展示構成も美しく、見事というほかない。他の作家にくらべて自分の作品の薄っぺらさに悄然となる。

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広沢仁ドローイング。

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2階へ続く。

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ため息が出るほど美しい。嫌味にならないというかいやらしくないというか。

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オープニングの料理。
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オーガナイズしてくれたリチャード・ゴーマン氏の挨拶。知らなかったけれどもダブリンではスター。道を歩けばいろんな人が話しかけてくる。皆に愛され、また皆を愛している。「ジンヒロサワ・イズ・ア・ピス・ボーイ(小便小僧)」と紹介される。
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パーティーは盛況。脂汗を垂らしながら喋れない英語をがんばる。思いがけずいくつか作品が売れる。

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二次会は近くのホテルのパブ。ギネス祭り。

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みんなツマミもなしで飲むこと飲むこと。オランダからドイツから柳沢さんに会いに作家が集まり感動的な会だった。しかし、自分も人のこと言えないけど禿頭が多いな。